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長年の蜜月: スコットランドスタイルへの日本の愛が二つの強みを引き出す理由

08/03/2021

伝統のスコットランドのエッセンシャルアイテムは、日本とスコットランドの間の強い経済・文化的リンクに基礎を置き、長年日本の装いの重要な一部となってきました。両国は、スコットランドのファッションおよび織物が持つ熟練の技術、技量および伝統を重視する価値観を共有しています。またその景観は、多くのコレクションのインスピレーションのもととなってきました、

Scotland

毎シーズン、日本の一流百貨店および有名ブティックでは、ボリューム豊かなシェットランド・セーターから、フェアアイルニット、ハリスツイード・アクセサリー、タータンスカート、ヘリンボーン・ジャケットなどのスコットランドのデザインであふれています。東京や大阪では、伝統のスコットランドのファッションをもとにした独自のファッションを、グラスゴーまたはエディンバラにいるよりも多くみかけます。

有名な伊勢丹百貨店は毎年タータンウィークイベントを開催し、阪急デパートでは、多くのスコットランドのブランドが参加する有名な英国フェアを開催しています。

「日本は、スコットランドのファッションとテキスタイルに対して最も好意的な市場です」とポール・アルガーMBE(UKFTスコットランドの国際ビジネスディレクター)は言います。「日本人消費者はフェアアイルニットウェア、ヘブリディーズ諸島のハリスツイードを好み、日本の消費者はこれらの製品に毎年惜しみない愛情を示しています。

「日本は、スコットランドの伝統とデザインをモダンにアレンジする独自の能力を持ちます。日本は、日本の現代のアーバンなライフスタイルにあわせて、『スコットランドメイド』物語の本質を抽出することに非常に優れています。」

1797年に設立されたカシミアおよび羊毛のジョンストンズ・オブ・エルガン(Johnstons of Elgin)は、スコットランドのエルガンおよびホーイックに2つの工房を持ち、日本市場でも長い歴史があります。日本支社と現地流通業者を通じて、一流百貨店、ラグジュアリーリテールグループ、独立系ブティックへの販売を行っています。

JohnstonsOfElgin-VisualBoard

Johnstons of Elgin

 

サイモン・コットン(ジョンストンズ・オブ・エルガンのCEO)は次のように言います: 「この市場は、語るべき純粋なストーリーを持つ、本物志向で高品質のスコットランドメイドの製品に非常に興味を持っていることが分かりました。日本は私たちの最大のブランド輸出市場です。

「日本の消費者は伝統、正統性および品質に非常に高い関心を持っています。スコットランドのブランド、イタリアのブランドおよび他の国際的な影響を組み合わせてワードローブを組み立てることに大きな誇りを持っており、非常に洗練されています。  日本は、英国を一般にモダンな味付けと伝統のスタイルを組み合わせた独自のルックの源と見なしています。」

ERIBÉ

ERIBÉ

 

エリベ(ERIBÉ)はスコットランド、メルローズに本拠があるニットウェアデザインおよび生産業者で、伝統的なスコットランドのニットウェア、特に古典的フェアアイルのアレンジで知られています。

エリベ(ERIBÉ) ニットウェアのローズマリー・エリベ CEOは次のように言います: 「私たちは、1990年代初頭に日本の卸売業者にアプローチし、新しいビジネスの方法を学び、コラボレーションと助け合いの精神を培ってきました。

私たちの日本人需要家はERIBÉの新しいデザイン、革新およびスコットランドの色づかいに忠実でした。日本の人々は、山あいの島としての深いつながりを持ち、スコットランドの文化、伝統、および私たちの製品を評価し、愛してくれています。」

日本のスコットランドのアイコン、ハリスツイードとの関係は、一世紀以上前の織物業者に始まる長く複雑なものです。

Harris Tweed Hebrides

Harris Tweed Hebrides

 

「ハリスツイードが、日本でこれほど長きにわたって知られ、支持を得てきたのは、度重なるファッションの変化に合わせることができたからです。」とマーガレット・マクロード(ハリスツイード・ヘブリディーズのセールス・ディレクター)は説明します。「本国を離れて、ハリスツイードが、優れたブランドとしてこれほど知られ、尊重されている国はないでしょう。」

「日本には、織物のユニークな色とパターンを使用して、特別なデザインを生み出す能力があります。渋谷通りをトートバッグでさっそうと歩く女性から、大阪のカフェでブレザーコートを着用している紳士まで、これほどその着方を知り、アイテムへの尊敬を持っている国はわずかです。」

Harris Tweed Hebrides

Harris Tweed Hebrides

 

ポール・アルガーMBEはこう続けます: 「日本人は、高品質の織物およびニットウェアを高く評価しています。毎年、フィレンツェ・メンズウェアでは、スコットランドのシェットランドおよびフェアアイルニットウェア専門のジェーミソンのようなブランドに日本人消費者が列を作ります。人数制限がかかることすらあります。

日本のファッションおよびライフスタイル関連出版物は最も有益で深い調査が行われ、世界についてさまざまな問いがたてられています。日本の消費者は、製造の方法、伝統はなぜ重要かについて、また恐らく他の市場よりも、デザインの重要性をより強く理解しています。

日本の消費者は、ブランドやスコットランドの背景にある物語に興味を持っています。熟練の技術、技量、および愛すべき景観から生まれた美しい色は、非常に強いストーリーを持っているのです。

Scotland

The Callanish Standing Stones on the Isle of Lewis

 

このため、私たちは、スコットランドのファッションおよびテキスタイルの強みについて今一度プロモーション活動を行い、スコットランド国際開発庁(Scottish Development International)とのユニークな共同作業を通じて、13のブランドを日本市場に紹介できることを嬉しく思います。」

PROJECT TOKYOでの、現代のスコットランドのライフスタイル・ショーケースについてはこちらからお読みいただけます。

 

Read more on the Contemporary Scottish lifestyle showcase at Project Tokyo